酸熱トリートメントとは? その効果や失敗しないためのポイントを解説!

「酸熱トリートメント」というメニューを多くの美容院で見かけるようになってきました。

当店でも資生堂の酸熱トリートメント「サブリミック」をご提供しており、お客様からは好評をいただいております。

でもまだまだ新しい技術のため、「酸熱トリートメントって一体何なの?」と疑問に思っているお客様も多いと思います。

酸熱トリートメントをすれば、ダメージが改善されて、髪の毛がサラサラになるって聞いたけど本当?

最近、髪の毛がうねるようになってきた。酸熱トリートメントがいいって聞いたけどどうなの?

友達が酸熱トリートメントをしたら、髪の毛がギシギシになって大失敗だった!って言ってたけど大丈夫なの?

この記事ではこのような疑問や悩みをお持ちの方にも分かりやすく、酸熱トリートメントとはどんなものなのか?を説明しています。

さらに酸熱トリートメントの効果やメリット・デメリット、酸熱トリートメントで失敗しないためのポイントなど、酸熱トリートメントについて気になるポイントを解説しています。

酸熱トリートメントとは?

酸熱トリートメントは2017~2018年頃から日本でも広がり始めた新しい技術です。

そのメカニズムは後ほど詳しく説明しますが、グリオキシル酸という物質と熱を組み合わせることで、髪の毛にハリやコシを与え、髪のダメージを改善できる施術です。

美容院で「髪質改善」「髪質改善トリートメント」といった名称でよく提供されているのは、ほとんどがこの酸熱トリートメントのことです。

↓↓髪質改善について詳しくはこちら↓↓

従来からある「縮毛矯正」よりも髪へのダメージが少なく、「システムトリートメント」よりも目に見える効果が長持ちするということで、いま話題の新しい技術です。

効果・メリット

「酸熱トリートメント」や「髪質改善トリートメント」をInstagramで検索するとたくさんのビフォーアフターの画像や有名人やモデルさんの施術画像などが出てきます。

当店でも多くのお客様に酸熱トリートメントを施術させていただいております。

少しだけお客様のビフォーアフターをご紹介させていただきます。

酸熱トリートメントには以下のような効果が期待できます。

酸熱トリートメントの主な効果・メリット
  • ツヤのある滑らかな髪質になる
  • 髪のダメージを補修し、広がりを抑えまとまりを良くする
  • 髪のハリ・コシを強くし、ふわっとボリュームアップさせる
  • 加齢やダメージなどでのうねり、パサツキを抑える
  • 若々しく清潔な髪質に見える
  • システムトリートメントよりも持ちが良い

仕組み・メカニズム

縮毛矯正ともシステムトリートメントとも違う新しい技術ながら、劇的な効果が期待できる「酸熱トリートメント」はいったいどのような仕組みになっているのでしょうか?

専門的な話は省略してできるだけカンタンに解説しますね。

酸熱トリートメントのメカニズム
  • STEP1
    健康な髪とダメージを受けた髪

    上図のように健康な髪の表面(キューティクル)はツルツルで、内部にはみっちりとタンパク質が詰まっています。

    しかしダメージを受けると、キューティクルが剥がれ落ち、内部のタンパク質が流出し、髪の内部はダメージホールと呼ばれる穴ぼこだらけになります。

    ダメージ毛はスカスカになり、枝毛や切れ毛、パサツキ、うねり、広がりなど様々な髪の不調の原因となります。

  • STEP2
    グリオキシル酸を髪内部へ入れる

    酸熱トリートメントをすることで、主要成分であるグリオキシル酸が髪内部のダメージホールへ入り込みます。

    補足)酸熱トリートメントの商品によっては、主成分がグリオキシル酸以外に、レブリン酸、グリコール酸などの場合もあります。
    酸の種類によって効果のでかたも変わります。

  • STEP3
    アイロンの熱で化学反応を起こし、ダメージホールを補修する

    グリオキシル酸が入り込んだ髪にアイロンで熱を当てると「脱水縮合」という化学反応を起こします。

    「脱水縮合」により髪内部の水分を飛ばし、グリオキシル酸とアミノ基を結合させます。

    これによりダメージホールの補修ができるのです。

髪の毛は死滅細胞と言ってすでに死んでいる細胞です。

ダメージホールだらけでスカスカになった髪の毛にいくら栄養を送り込んであげてもダメージホールを修復し、健康な髪へと再生させることはできません。

なので、人工的な物質を髪内部へ送り込み、化学反応によってダメージホールを埋めてしまおうと言うのが酸熱トリートメントの大まかな仕組みです。

酸熱トリートメントで失敗しないために

酸熱トリートメントは髪のダメージ改善、髪質改善のための素晴らしい技術ですが、中には「酸熱トリートメントは効果ないからやめておけ!」と主張する方も一定数います。

実際に酸熱トリートメントをしてみたけど、「次の日にはもとに戻ってしまった!」「髪がギシギシ・ゴワゴワするようになってしまった!」など、酸熱トリートメントをして後悔してしまっている方もいます。

酸熱トリートメントで失敗しないためにはどのような点に気をつければいいのか大事なポイントを解説します。

向いている人、向いていない人がいる

残念ながら酸熱トリートメントはすべての人に効果が出るものではありません。

髪質によって効果が出にくかったり、効果がまったくなく逆効果になってしまう場合もあります。

酸熱トリートメントが向いている人
  • 細く柔らかい髪質の方
  • パーマ、ブリーチ、縮毛矯正、カラーなどで髪の毛が傷んでいる方
  • 加齢によるうねりやパサツキなど、髪質の劣化(エイジング毛)にお悩みの方

反対に向いていない人は下記のような方です。

酸熱トリートメントが向いていない人
  • 太く硬い髪質の方
  • もともとの強いクセ毛の方
  • 髪の毛があまり傷んでいない方

酸熱トリートメントは髪のダメージを補修するものです。

あまり髪が傷んでいない方はダメージホールがなかったり少なかったりするので、ダメージホールを補修するという酸熱トリートメントの効果を発揮できません。

また酸熱トリートメントは髪にハリ・コシを与え、ボリュームアップさせる効果があるので、髪が太く硬い方はゴワゴワした仕上がりになって髪の毛がさらに硬くなってしまったりします。

縮毛矯正のように髪の毛の結合を分解してストレートに結合し直すというような技術ではないため、クセを伸ばす効果は弱いです。

ダメージや加齢による弱いクセなら酸熱トリートメントによって伸びたりしますが、もともとの強いクセ毛をストレートに変えることはできません。

髪がギシギシになってしまった

「酸熱トリートメントをしたら髪が硬くギシギシ、ゴワゴワになってしまった!」という方がいます。

これはひとえに施術した美容師の技術不足による失敗です。

「酸熱トリートメントはやればやるほどサラサラになる!」と言われた方もいると思いますが、これには上限があります。

もともとの髪質やダメージの程度にもよりますが、だいたい3~4回くらいが限度です。

また1回目の施術であっても酸熱トリートメントの効き具合によって過剰になってしまう場合もあります。

過剰な酸熱トリートメントは髪を硬くしてしまい、ギシギシ、ゴワゴワになってしまいます。

髪質やダメージの程度などをしっかりと見極め、最適なさじ加減で酸熱トリートメントの調整、調合をする美容師の技術力が非常に重要です。

ただし髪にハリ・コシを出しまとまりやすくするという酸熱トリートメントの効果をしっかり出すためには、ある程度、髪に硬さが出るのはやむを得ません。

どうしても硬さが気になるようであれば、効果はグリオキシル酸よりも弱くなりますが、柔らかめな仕上がりになるレブリン酸を使った酸熱トリートメントに切り替えるという手もあります。

すぐに取れた、持ちが悪い

酸熱トリートメントはパーマや縮毛矯正ほどではありませんが、システムトリートメントよりはずっと持ちがよいです。

個人差はありますが、約1ヶ月~1ヶ月半くらいは持つ方が多いです。

ただし中には

  • 当日(または翌日)にシャンプーして乾かしたら元に戻った
  • 元通りとまでは言わないけど、施術直後のサラサラストレートではなくなった
  • 1週間もしないうちに効果が薄れてきた

等、持ちが悪いことへの不満を抱える方もいます。

それらの原因と対策をご説明いたします。

美容師の技術不足

一番大きな原因は美容師の技術力不足による失敗です。

パーマと同じで酸熱トリートメントにも効きやすい人、効きにくい人がいます。

それぞれの髪質やダメージの程度などに合わせて酸熱トリートメントの効き具合を調整させるのが美容師の役目です。

強すぎてしまうと髪が硬くギシギシになってしまいますし、弱すぎるとすぐに取れたり何も変化を感じられなかったりします。

酸熱トリートメントは施術実績の豊富な腕のある美容師さんにお願いするようにしましょう。

外部からの水、アルカリ性に弱い

酸熱トリートメントは水やアルカリ性に弱いという特徴があります。

施術後、完全に定着するまで5日~1週間程度かかるため、定着する前にシャンプーをしてしまうとシャンプーの界面活性剤により流れ落ちてしまいます。

施術当日は髪を濡らさないようにしてシャンプーもNGです。

できれば4日程度は濡らさない方がベストですが、なかなかそうもいかないと思いますので、できるだけ施術後24時間は濡らさないように注意してください。

また塩素で消毒された水や塩水はアルカリ性のため、酸熱トリートメントと相性が悪いです。

酸熱トリートメント後はプールや海には行かない方がいいです。

水道水にも塩素が含まれているので、できれば塩素除去ができるシャワーヘッドに変えられればベターです。

またシャンプーもアルカリ性のタイプではなく、弱酸性のアミノ酸シャンプーなどに変えましょう。

できれば酸熱トリートメント専用のシャンプーがベターです。

施術直後の状態がずっと続くものではない

酸熱トリートメントは最後にアイロンで熱を与えます。

そのため施術直後はまるで縮毛矯正をかけたかのように、クセがきれいに伸びてサラサラのストレートになります。

ですが、酸熱トリートメントは縮毛矯正とは違ってクセを伸ばす効果は弱いです。

あくまでアイロンによってサラサラストレートになっているだけなので、シャンプーして乾かせばまたクセが出てきます。

水に濡らしたときに消えるようなクセなら酸熱トリートメントで伸びたりしますが、そうでないような強いクセは酸熱トリートメントでは伸ばせません。

よくInstagramにアップされているサラサラストレートなビフォーアフターは施術直後の写真だったりするので、あのような状態が1ヶ月くらい続くわけではないので注意してください。

できれば施術直後だけでなく、3日後、1週間後などの日数がたった後の事例も掲載されている美容院、美容師さんが信頼できます。

臭いにおいが取れない

酸熱トリートメントをした髪には特有の臭いにおいが残ります。

人によって匂いの感じ方は違いますが、硫黄のような鉄っぽいような匂いがします。

決して良い匂いではなく嫌な感じの匂いです。

パーマやカラーなどの薬剤に近い匂いと感じる方もいるようです。

匂いが消えるまでは個人差もありますが、だいたい3日~1週間前後で気にならなくなります。

また酸熱トリートメントの匂いの特徴として、髪が乾いているときは気にならず水に濡れたときに臭う傾向にあります。

極力、髪を濡らさないように注意すればそこまで日常生活には支障はないかと思います。

散熱トリートメントの後でカラーをすることで匂いがマシになるという方もいますので、どうしても匂いが気になるという方は施術前に美容師さんに相談してみるといいでしょう。

また当店で採用している資生堂のサブリミックは酸熱トリートメント特有の嫌な匂いが比較的弱いので、匂いが気になる方にもおすすめです。

まとめ

酸熱トリートメントは髪のダメージ(特にキューティクルよりも内側)を補修する施術です。

髪にハリ、コシを与え、ふんわりとボリュームアップさせ、まとまりを良くし横に広がるのを防ぎます。

酸熱トリートメントが特に効果的な方
  • 細く柔らかい髪質の方
  • パーマ、ブリーチ、縮毛矯正、カラーなどで髪の毛が傷んでいる方
  • 加齢によるうねりやパサツキなど、髪質の劣化(エイジング毛)にお悩みの方

上記のような方は劇的な効果を感じていただけると思います。

当店では、資生堂の「サブリミック」という酸熱トリートメントを取り扱っております。

サブリミックは施術後の嫌な匂いが少なく、仕上がりの質感が長持ちすると好評の酸熱トリートメントです。

髪のダメージや髪質の劣化にお悩みの方は一度体験してみてはいかがでしょうか?

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